SORA

  • SORAとは?

    NPO法人SORAアニマルシェルターは、福島県福島市の町庭坂にある、飼い主がいない犬猫を保護、譲渡する2011年に設立されたシェルター施設です。現在は犬12頭、猫21頭が暮らしています。常駐スタッフ1名と、ボランティアさんで日々犬猫のお世話をしています。『SORA』の名前通り、空が近く、自然豊かで景色が美しい場所にSORAはあります。 犬猫のお世話のほか、動物愛護の重要性を社会へ発信するため、勉強会や講演会も開催しています。
    SORAは『日本一、世界一楽しいシェルターにしよう』と会員、ボランティアさんととも運営しています。SORAにいる犬猫は震災や原発事故により飼い主さんと離れ離れになってしまった子や、飼い主さんが手放さざるを得なかった子が暮らしています。SORAにいる犬猫全員を新しいご家族の元に送り出し、ご家族と一緒に幸せに暮らしてほしい、それが私たちの願いです。まだそれがかなわない犬猫はSORAで楽しく暮らせるよう、私たちは日々活動しています。


  • SORAができた経緯

    私たちの活動は、東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故で飼い主と離ればなれになってしまった犬猫の救出作業から始まりました。
    震災が起きてすぐ、2tトラックにペットの物資をつめて被災地へ運びました。そして、当時ペットが原発20キロ圏内に置き去りになってしまっていることを聞き、急いで救助に向かいました。繋がれてる犬にご飯をあげてきたり、走り去る猫に雨で濡れない場所を探してご飯を置いてきたり、避難指示が出た20キロ圏内では、飼い主が置いていかざるを得なかった犬の救出をしました。
    そのような活動を4月20日まで行い、今のシェルター施設に犬猫50頭を運びました。私たちは公的機関よりも早くシェルター施設を運営し、犬猫たちの飼い主を探しました。

  <東日本大震災当時の犬猫救出活動>

   

   スクリーニングを受けてから運び出します

 

   

   ケージに被災犬を入れて運び出します

 

   

   救出後飼い主が見つかった猫

 

 

シェルター内に当時の様子を展示しています

 

 

 

  • 私たちの目指すところ

    私たちの活動はSORAのなかだけにとどまりません。殺処分される犬猫を減らすために何ができるのか、虐待を受ける犬猫や遺棄されてしまう犬猫を減らすにはどうすべきか、多くの人が保健所や保護施設からペットを迎え入れる選択をしてもらうにはどうすべきか…。 動物愛護は様々な社会問題がある中で積極的に解決しようという動きがあまりないように思います。しかしペットも家族として愛されている以上、動物愛護や動物福祉も決して軽視できません。
    「動物に優しい社会をつくる」、それが私たちの目指すところです。そのためには動物愛護も重要だという社会の雰囲気づくりがとても大切なのです。動物に優しい社会が実現するまで、私たちは動物愛護の重要性を発信し続けます。

  • シェルター所長

    佐藤 夢乃

    小さいころから動物が好きで、学生時代を過ごすうちに動物愛護に興味を持つようになりました。その後動物愛護に貢献できる仕事をしたいと思い、シェルターの職員になりました。毎日犬猫たちの笑顔に癒されながら活動をしています。福島県はまだまだ動物愛護の優先順位が低い地域だと思います。動物たちの命を救い続けるには、一人一人が動物愛護の重要性を理解し、正しい犬猫の飼い方を徹底すること、動物愛護を後回しにしていい問題と捉えないことが大切だと思います。SORAの活動を通して、動物愛護について考える人が増えることを願っています。

  • 代表理事

    二階堂 利枝

    原発事故で避難している動物たちがSORAで暮らした日々を幸せだったと思えるような、世界一楽しいシェルターを作ろうと思ったのが始まりでした。私は人間も動物も同等な地球の生き物だと思っています。人も動物も幸せに暮らせるように、誰かのせいで誰かが毎日恐怖に怯えていたり、寒さに震えながら1人でお腹がすいて眠れなくなったりしないように...ただそれだけの思いでこれまで活動を続けてきました。しかしこれまでの活動を振り返ると、動物を助けてきたというより、人が動物に助けられているということに改めて気づかされました。だからこそ動物たちの気持ちを人が裏切らないように、福島のSORAから全力でこれからも伝え続けようと思います。

〇法人概要


名称:特定非営利活動法人SORAアニマルシェルター
代表理事:二階堂 利枝
設立:2013年3月12日
役員:理事3名 監事1名 
所在地:〒960-2261福島県福島市町庭坂字富山147-1


SORAアニマルシェルターは、犬・猫等の動物の救助、保護及び里親探しに関する事業と動物福祉に関する啓発・広報事業を行うことにより、人と動物が幸せに、そして快適に共生できる町づくりを推進するとともに、生命尊重の情操の滋養を図り、不特定多数のものの利益の増進に寄与することを目的としています。


私たちは、上記の目的を達成するため、次の特定非営利活動を行います。

  • 社会教育の推進を図る活動
  • まちづくりの推進を図る活動

また、目的を達成するために次の事業を行います。

  • 犬、猫等の動物の救助、保護
  • 犬、猫等の動物の新しい家族(里親)探し
  • 動物の飼養、しつけに関する相談
  • シェルターワーク見学会
  • 犬、猫の避妊去勢手術の啓発、助成  

〇その他の事業として
・物品販売に係る事業
※物品販売に関する事業は、特定非営利活動に係わる二つの事業に支障がない限りに行い、利益が生じた場合は特定非営利活動の事業に充てるものとします。