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震災から15年、記憶をつないでいくこと

今年で、東日本大震災から15年になります。

SORAアニマルシェルターは、震災で取り残された動物たちの保護活動をきっかけに生まれた場所です。

 

私は現在SORAの所長をしていますが、シェルターの立ち上げに関わったわけではなく、ここに来たのは約7年前です。

最初はボランティアとしてSORAに関わるようになったことがきっかけでした。

 

震災当時、私は小学5年生でした。

あの日は学校の構内にいました。

感じたことのないほどの大きな揺れと、頭上から落ちてくる天井の破片。

それは現実のこととは思えず、ただパニックになっていました。

先生に連れられて校舎の外に出ると、校庭の向こう側は地割れを起こして半分ほど崩れ落ちていました。

足元のコンクリートにも、たくさんの裂け目ができていました。

その日は家に帰ることができず、車の中で夜を過ごしました。

車のテレビに映っていたのは、大きな津波の映像でした。

それが現実なのかどうか、子どもの私にはうまく受け止めることができなかったことを覚えています。

 

地震、津波、そして福島では原発事故が起きました。

「風評被害」という言葉が広まり、福島というだけで差別されているという話を耳にすることもありました。

福島出身だと話すことに、怖さを感じた時期もありました。

被ばく量を測定する機会も多くあり、子どもながらに「大変なことが起きている」と感じていました。

放射線が何なのかよく分からない時期だったため、ただ「放射線は怖いものだ」と強く感じていました。

 

私がSORAに関わるようになったのは、ボランティアとして訪れたことがきっかけでした。

私の家の犬も震災を経験しています。

当時まだ1歳にもなっていない頃、地震で家が壊れたときに一度逃げ出してしまいました。

けれど、自分でまた家に戻ってきたという出来事がありました。

 

震災を経験した動物たちがSORAにいることを知り、その子たちのために何かできないかと思ったことが、ここで活動するようになったきっかけです。

初めてSORAに来たときに感じたのは、

「明るい場所だな」ということでした。

動物たちも明るくて、その明るさがSORAの特徴なのだと思っています。

 

最近、ボランティアや見学に来てくれる方の中に、中高校生の子が増えてきました。

年齢を聞くと、震災のときはまだ小さくてよく覚えていないという子もいます。

そのとき、ふと「震災を知らない世代が増えてきているんだな」と感じました。

確かに、15年という時間が経てばそうなります。

小さかった子どもたちは大きくなり、

震災のことを知らない世代もこれからどんどん増えていきます。

だからこそ、震災の記憶を伝えていくことは、これからますます大切になるのだと思います。

 

15年という時間は長いようでいて、

「もうそんなに経ったのか」と感じる時間でもあります。

SORAにいる動物たちも、震災当時からいる子はほとんどいなくなりました。

あの時代を直接知る存在は、少しずつ少なくなっています。

 

そしてもう一つ、福島の震災の記憶として忘れてほしくない出来事があります。

震災当日、藤沼湖決壊が起きました。

地震によってダムが決壊し、大きな被害が出てしまいました。

私は実際にここを訪れるまで、この出来事を知りませんでした。

福島の震災を語るうえで、決して忘れてはいけない出来事の一つだと今は強く思っています。

以前、この出来事についてブログに書いたことがあります。

記憶をつないでいくために、こちらのブログをご覧いただきたいです。

https://ameblo.jp/sora-fukushima/entry-12908964378.html

もう二度とこんな災害は起きてほしくないですが、日本に暮らしている以上、

いつかまた大きな災害が起きる可能性はあります。

だからこそ、人の手で防げることは防いでいくこと。

日頃から備えておくことが大切なのだと思います。

 

もしものとき、

動物と一緒に避難するために何が必要なのか。

普段から考え、準備しておくこと。

それもまた、震災の経験から学ぶ大切なことの一つだと思います。

 

これからのSORAは、

震災当時の記憶を伝えながら、

動物たちの命について考えられる場所でありたいと思っています。

 

震災を知らない世代が増えていく中で、

この場所が、その記憶をつないでいく場所の一つになれたらと思います。

 

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