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【8/2新着ブログ】埼玉県毛呂山町のブリーダーの事件について
埼玉県の毛呂山町にある一軒家でブリーダー業を行う81歳の男が40万円の罰金刑になりました。
40万円の罰金刑で許されることに毎日毎日疑問と怒りの感情が沸き上がってきます。
この40万円の罰金は、犬3頭を窒息死させたことに対するものです。
仮に窒息死させたのがこの3頭だけだったとしても、この罰金刑はあまりにも軽すぎますし、問題はもっとあります。
この施設では100頭を超える犬たちが餌を与えられなかったり、病気になったり、別の施設に移動させられたりして亡くなっていきました。
37度を超える暑さの中、ケージに入れっぱなしの状態で、エアコンもなく、水もほとんど替えられなかったそうです。
夜の暑さに耐えられず亡くなった犬もいました。
皮膚病を発症し、身体がかゆくて血が出るほど掻いたり、肉球がケージの隙間に挟まってうっ血になったり、「使い物にならない」と判断された犬はビニール袋に入れられて窒息死させられていました。
10数匹がいたという猫舎の猫も目ヤニがひどく目が開けられなかったり、骨と皮だけになった猫もいました。
亡くなった犬は新聞紙でくるみビニール袋に入れてゴミとして出していました。
出産した母犬が仔犬の片足を食べてしまった例もあるそうです。
記事にはまだまだ悲惨なことが書かれていますが、本当に読んでいるだけで辛くなります。
この施設がなぜ長年許されていたのか、なぜ40万円の罰金で済むのか、信じられません。
問題はさらにあります。
なぜこのブリーダーがペットオークションに参加することを許されていたのか…
なぜこのブリーダーからペットショップが犬を卸し売っていたのか…という点です。
ペット業界全体がこのような劣悪なブリーダーを容認しているということになると私は思います。
行政に関して、保健所は過去に12回指導したものの、指導後には環境が改善していたため、勧告には及ばなかったとしています。
このような結果になったことに対する責任を聞いたところ、「お答えできない」とだけ答えられたそうです。
過去にさかのぼって調査はしないのかという問いに対しても、「今のところその予定はない」と答えたそうです。
7月17日には自民党の動物愛護議員連盟の総会が行われましたが、今回の問題に対する再発防止の議論は一切なかったそうです。
きちんと動物を飼育していくための台帳づくりをブリーダーに義務付けるべきという意見もあがったそうですが、全国ペット協会の小島章義会長は『台帳の公開に関しては実効性を含めて慎重に意見交換をしていきたい』と後ろ向きな発言をしていたそうです。
この事件の刑罰があまりにも軽く、しかもこの事件をなかったことにしようとしている現実が本当にあり得ません。
令和元年度の動物愛護法改正で動物の殺傷罪は、懲役刑の上限が2年→5年、罰金刑の上限が200万円→500万円に厳罰化されました。
本当に機能しているでしょうか?
厳罰化したところで法律が機能していなければ何の意味もありません。
もちろん、ブリーダーすべてがこのような劣悪な業者ではありません。
しかしその言葉だけでは片づけられないところまで来ていると思います。
悪徳なブリーダーを排除しなければいつまでもこのような問題は続きます。
忘れ去られた事件にならないように、今回の埼玉県毛呂山町で起きたブリーダーの事件は、長野県松本市の「アニマル桃太郎」の事件とともに、覚えていてほしいです。
(アニマル桃太郎は400匹を超える犬の虐待でも懲役1年、罰金10万円にとどまった事件です。)
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