震災から14年—被災した動物たちを忘れないために
東日本大震災から、今年で14年が経ちました。
SORAアニマルシェルターは、震災で被災した動物たちを保護し、新しい家族へとつなぐ活動を続けてきました。
現在、シェルターには 犬9頭、猫15頭、計24頭 の動物たちが暮らしています。
そのうち、震災当時に保護された動物は 犬1頭、猫3頭 となり、少しずつその数は減ってきました。
元の飼い主のもとへ帰ることができた子、新しい家族に迎えられた子、シェルターで静かに命を終えた子——
いずれ、震災で保護された動物たちは寿命を迎え、シェルターからはいなくなるでしょう。
それでも、風化させてはいけない思いがあります。
「震災で被災した動物たちがいたことを、どうか忘れないでください」
原発事故による避難区域で、鎖に繋がれたまま餓死した犬。
水を求めて側溝にはまり、動けなくなって命を落とした家畜たち。
人のいない町を、骨と皮だけになりながら彷徨っていた動物たち。
あの時、確かにそこにいた命があったことを、忘れないでください。
そして、これから先の災害では、ペットも一緒に避難できる社会をつくること が何より大切です。
震災当時、もし「ペットと避難するのが当たり前」だったら——
助かった命はもっと多かったのではないか。
そう考えると、いまだに福島県内にペット同伴避難所がほとんどない現実が、非常に残念でなりません。
これからの防災対策として、私たちにできることがあります。
避難所以外でも、ペットと避難できる場所を確保すること(親戚や友人の家など)
ペットにマイクロチップを装着し、はぐれても確実に再会できるようにすること
これらの準備が、いざという時に大切な命を守る ことにつながります。
震災から14年。
あの日を忘れず、未来の命を守るために…
どうか、あなたの大切な家族と一緒に、今できる備え を考えてみてください。